高校中退者が大学入学を目指すためには、高校卒業資格(またはそれに準ずる資格)が必要になります。
高校中退者が高校卒業資格を取得する主な方法として、①高校(全日制)に再度入学して、卒業する②高校(定時制・通信制等)に編入学して、卒業する③高卒認定試験に合格する、の3つがあります。
今回は③高卒認定試験に合格する、について書きます。
今回の投稿は高校中退者向けに書いていますが、中卒の方にも役立つ内容だと思います。
高卒認定試験は、高校を卒業していない等のため大学等を受験できない者に対し、高校卒業者と同等以上の学力があるかどうかを認定する試験です。合格者は大学・短大・専門学校の入学資格を得られます。
16歳になる年度から受験が可能です。(全日制高校の在学者も受験可能)
毎年2回(8月と11月)実施され、各都道府県に1会場(47会場)用意されています。(自分が住んでいる都道府県以外でも受験可能です。)
試験は2日間で実施され、試験時間は50分です。
合格発表までのスケジュールは、以下の通りです。
①第1回(8月)に受験を希望する場合
願書配布開始(約4ヶ月前)→出願締切(約3ヶ月前)→試験→合格発表(約1ヶ月後)
②第2回(11月)に受験を希望する場合
願書配布開始(約4ヵ月前)→出願締切(約2カ月前)→試験→合格発表(約1ヶ月後)
※第2回の出願締切は第1回の結果発表から約1週間後のため、第1回の結果を確認してから第2回の出願が可能となります。
出願資料の入手方法は、1. パソコン及びスマホで請求する、2.電話で請求する、3.直接取りに行く、の3種類があります。詳細はHPでご確認ください。
出願資料を入手した後は、①願書に情報の記入②受験する科目の選択③収入印紙の貼り付け(受験科目数によって値段が異なります)④証明写真の貼り付け⑤科目免除するための書類の手配(免除がある人のみ)をして、郵送で書類を提出します。このときに願書は念のためコピーを取っておきましょう。
試験科目は必須科目と選択科目があります。
①国語(必須)
②数学(必須)
③英語(必須)
④世界史(世界史A・世界Bから1科目選択)
⑤日本史・地理(日本史A・日本史B・地理A・地理Bから1科目選択)
⑥公民(「現代社会」1科目or「倫理」及び「政治経済」の2科目)
⑦理科(以下の1⃣、2⃣のいずれかから選択)
1⃣「科学と人間生活」の1科目と「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち1科目(合計2科目)
2⃣「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち3科目(合計3科目)
また、科目を免除出来る人は全ての科目を受験する必要はありません。おすすめの科目選択方法については、次回の投稿で紹介します。
免除となる要件は以下の通りです。
①対象資格の取得
世界史(B)→歴史能力検定(世界史1級又は世界史2級)
日本史(B)→歴史能力検定(日本史1級又は日本史1級)
数学→実用数学技能検定(1級、準1級、2級、又は準2級)
英語→実用英語技能検定(1級、準1級、2級、又は準2級)
→英語検定試験(1級又は2級)
→国際連合公用語英語技能検定試験(特A級、A級、B級又はC級)
この情報はHPに掲載されています。資格所持者が免除を使うデメリットは、基本的にありませんので、資格を持っている場合には積極的に利用していきましょう。
②高等学校・高等専門学校での単位取得
高等学校・高等専門学校に1年以上在籍していた人であれば、7割以上の科目が免除対象になると思います。ただし、全科目を免除することは出来ないので、最低1科目は受験することになります。その場合は、自分の得意な科目1つ選んで受験しましょう。
高等学校・高等専門学校の単位を利用して使うデメリットは、学校に申請する必要があるため、「保存年度の経過によって発行出来ない場合は利用できないこと」、「在学中の場合は担任などにばれる可能性があること」です。
③過去の高卒認定試験(大検含む)に科目合格
過去に科目合格をしたことある人は、その科目は免除されます。また、今回の挑戦で全科目を合格する自身が無い人は、科目合格を利用して、次回以降に高卒認定試験の合格を狙うのもありです。
Q&A
Q1 どんな人が受験していますか。
A1 高校生から社会人まで様々な人が受験しています。
Q2 服装何を着ていくべきですか。
A2 学生服・スーツ・私服など様々です。問題を解きやすい服装であれば何でも構いません。
Q3 合格率はどれくらいですか
A3 約40~45%です。ただし、一科目以上の合格者は、約90%です。
注意点
合格者が18歳未満の場合には、満18歳の誕生日に合格者扱いとなります。(特別な手続きは必要ありません。)
高卒認定試験に合格しただけでは、高卒にはなりません。高卒認定試験は、大学等の入学試験を受験するために高校卒業資格が必要な場合に、高校卒業資格の代わりとなるものです。また、高校中退して高卒認定試験を利用して大学に入学し、大学を中退した場合には、高校は卒業していないため中卒となりますのでご注意ください。
次の投稿では、おすすめの科目選択方法について解説いたします。
また、一部の情報が古い可能性がありますので、HP等で必ず最新の情報をご確認ください。




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