ニートになる原因は、①学校中退後に進学先や就職先が決まらない②学校卒業後に進学先や就職先が決まらない③退職後に就職先が決まらない④その他の4種類に分けて考えることが出来ます。
①学校中退後に進学先や就職先が決まらない
学校中退は、高校を中退して中卒になる人と、大学等を中退して高卒になる人の2パターンに主に分けられます。
高校の中退理由は、文部科学省の調査によると以下の通りです。
1位:進路変更 17,155人(35.3%)
2位:学校生活・学業不適応 16,622人(34.2%)
3位:学業不振 3,771人(7.8%)
4位:病気、けが、死亡 2,107人(4.3%)
5位:家庭の事情 2,054人(4.2%)
6位:問題行動等 1,826人(3.8%)
7位:経済的理由 988人(2.0%)
その他: 4,071人(8.4%)
出典:文部科学省「平成30年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」
進路変更で次の進路が決まっている場合は問題ありませんが、学校生活・学業不適応や学業不振等で進路が決まらずに退学した場合には、ニートになる可能性が高いです。ニートにならないためには、辞める前or辞めた直前後に進路を決める必要があります。高校中退者の主な進路としては、1.別の高校に進学する、2.高卒認定試験の合格を目指す、3.就職するの3つがあります。
1.別の高校に進学する
個人的にはこの方法が1番おすすめです。普通科高校だけでなく、定時制高校や通信制高校も視野に入れてください。特に人間関係が嫌で高校を辞めた人には、登校回数の少ない定時制高校がおすすめです。中卒では就職が困難になるため、最低でも高校卒業しておくことをおすすめします。
2.高卒認定試験の合格を目指す
高卒認定試験に合格して、大学進学を目指す方法もあります。注意点として、高卒認定試験を取得しただけでは高卒にはなれません。高卒認定試験を合格することで大学を受験する権利が得られるため、大卒を目指す形となります。また、高校に1年以上通った人であれば、大半の科目を免除することが出来ます。
3.就職する
中退前に就職先が決まっている、親の仕事を継ぐ、自分で起業した、以外の人は、この選択はおすすめ出来ません。その理由は、ほとんどの求人が高卒以上となるからです。どうしても今お金が必要な人は、働きながら学校に行くのがおすすめです。
また、大学の中退理由は文部科学省の調査によると以下の通りです。
1位:経済的困窮(19.3%)
2位:学生生活不適応や修学意欲低下(18.3%)
3位:就職や起業など(14.1%)
4位:転学など(12.9%)
5位:学力不振(7.0%)
6位:心神耗弱や疾患(4.0%)
7位:病気やケガもしくは死亡(3.8%)
8位:海外留学(0.7%)
その他:(19.9%)
出典:文部科学省「新型コロナウィルスの影響を受けた学生への支援状況等に関する調査」
就職や起業、転学等で次の進路が決まっている場合は問題ありませんが、学生生活不適応や修学意欲低下、学力不振で退学した退学した場合には、ニートになる可能性が高いです。ニートにならないためには、辞める前or辞めた直前後に進路を決める必要があります。大学中退者の主な進路としては、1.別の学校に進学する、2.就職するの2つがあります。
1.別の学校に進学する
具体的には、再度大学受験に合格し入学する(通学課程)、通信制大学に入学する、専門学校に入学するといった方法があります。また、大学を辞める前であれば他大学に編入することも1つの方法です。
2.就職する
基本的には高卒として就職することになります。
②学校卒業後に進学先や就職先が決まらない
このケースは、a進学先が決まらないb就職先が決まらないの2種類があります。
a進学先が決まらない
a-1高校が決まらない
高校が決まらない場合には、浪人or定時制高校・通信制高校への進学になります。在学中に確実に合格出来る高校へ出願・2次募集への出願などの対策が必要です。
a-2大学が決まらない
大学が決まらない場合には、浪人or通信制大学への進学になります。また、大学に在籍しながら他の大学への合格を目指す仮面浪人や大学で1~2年学習後に他の大学への編入学を目指す編入という手段があります。
b就職が決まらない
就職が決まらない場合には、既卒として就活するor就職留年(主に大学生)という手段があります。
※②のケースでは、進学or就職の意欲が無くなった時点でニートとなってしまいます。
③退職後に仕事が決まらない
厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書」によると、③のケースに該当する人が一番多いです。対策としては、退職する前に次の仕事を決めるのが理想です。ただし、悪質なブラック企業などは後遺症が残る前に辞めたほうがよいです。
また、令和2年の1年間に転職入職者が前職を辞めた理由は厚生労働省の調査によると以下の通りです。
A 定年・契約期間の終了(男:16.6% 女:10.7%)
B 職場の人間関係が好ましくなかった(男:9.3% 女:14.8%)
C 労働時間、休日等の労働条件が悪かった(男:11.2% 女:12.5%)
D 給料等収入が少なかった(男:8.7% 女:9.4%)
E 会社都合(男:6.3% 女:5.8%)
F 会社の将来が不安だった(男:7.3% 女:4.1%)
G 仕事の内容に興味を持てなかった(男:4.8% 女:5.4%)
H 能力・個性・資格を生かせなかった(男:5.4% 女:3.1%)
I 結婚(男:0.4% 女:2.4%)
J 出産・育児(男:0.4% 女:1.9%)
K 介護・看護(男:0.7% 女:1.4%)
L その他の理由(出向等を含む)(男:27.4% 女:26.6%)
出典:厚生労働省「令和2年雇用動向調査」
これらの理由を、会社都合(会社に原因があるものも含む)、肯定的な自己都合、否定的な自己都合の3つに分けて考えます。
A・C・D・E・Fは会社都合であると考えられます。また、I・J・Kは肯定的な自己都合であると考えられます。今回のテーマ的に大切なのは、否定的な自己都合であるB・G・Hです。特に男女それぞれ上位の理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」が該当していることは重要な問題です。人間関係に問題があり離職したケースでは、自分に原因がある場合には、次の仕事を決める前にその原因を解決することが必要です。
④その他
その他の要因として考えられるのは、専業主ふの離婚・介護離職・ケガや病気等があります。
A専業主ふの離婚
専業主ふが離婚してしまった場合は、就職を目指さなければニートになってしまいます。対策としては、専業主ふになる(もしくは離婚する)前に再就職できる能力を身につけておくことになります。このケースは、自分が悪くなくても起きてしまうので注意が必要です。
B介護離職
介護離職をする人は近年増加傾向にあります。対策としては、専業主ふのケースと同様です。また、親が自分自身と子供が生活できる資産があれば再就職を目指さすに早期離職をして、今後は基本的に働かないという選択もありです。
Cケガや病気
ケガや病気は、誰にでも急になる可能性があります。ケガや病気の状態によっては退職しなければならないこともあります。基本的な対策としては専業主ふのケースと同じですが、いつなるかは分からないので難しいところです。ケガや病気の状態によっては、以前と同様の仕事に復帰出来ない可能性もあるので、注意が必要です。また、障害者雇用の対象になった場合は、障害者雇用枠を利用することも方法の1つです。
どんなケースでも基本的には進学or就職するという強い意思を持ち続ければニートにはなりませんので、頑張ってください。




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